夕方の海に風が吹き抜け、波が静かに堤防を叩いていた。
北茨城・大津港。はじめての場所に立ち、のべ竿を伸ばす。
ネットで見つけた情報では「5mでも届く、アジが釣れる」とのこと。
期待と不安を胸に、夕マヅメから夜釣り、そして朝マヅメへと挑むことにした。
DATE
北茨城・大津港
トイレがないので、近くのコンビニを使わせてもらいましょう。車で2分くらいのところにセブンイレブンがあります。
概要
| 時期 | 2025年10月中旬 |
| 天気 | 曇りのち雨 |
| タイドグラフ | 中潮 |
釣具店での情報収集
釣りの旅の始まりは、地元の釣具店から。大津港のすぐ近くにある釣具屋『うみえさ本舗釣侍北茨城店』に行ってみた。
情報は近くの釣具屋が最も信頼できる。
「夜はアジが出てるけど、台風の影響でどうなるかね」
店員さんの言葉に少し不安を覚えつつ、アミコマセとアミエビを購入。
天気予報は雨。けれど、せっかく来たのだから、やるしかない。
広い港と静かな釣り人たち

大津港は思ったより広く、車をすぐそばに停められる。
この手軽さがありがたい。
地元の釣り人に声をかけると、「去年は日中でもサバやアジが釣れたけど、今年は渋いね」とのこと。
とりあえず、のべ竿を出してみることに。
のべ竿で挑む、海のサビキとウキ釣り
仕掛けは2本立て。
1本目はダイワ 雪渓 5.3mののべ竿にトリックサビキ

海面から1m、10秒待ち、さらに50cm沈めてまた待つ。
このリズムを繰り返すと、どの層に魚がいるかが見えてくる。
あたりが出た瞬間、のべ竿がしなり、糸鳴りが響く。
小さなアジでも手元に伝わる生命の鼓動は、リールでは味わえない。
2本目はダイワ 清流X 5.3mののべ竿に中通しウキ仕掛け

日が暮れてから、電気ウキの仕掛けで様子を見てみることに。
棚は2mからスタート。
中通し浮きは、棒ウキよりも振り込みやすく扱いやすい。
モゾモゾとウキが揺れるが、なかなかかからない。
棚を3mにしても反応は変わらず。2回ほどウキが沈み込むも、空振り。
結局ウキ釣りでは釣果はなかった。
夜の静けさと、海の小さな命たち
夕マヅメから夜にかけて釣れたのは、マイワシ1匹とサッパ3匹。
20時を過ぎると、海はまるで眠ったように静まり返った。
岸壁の脇に停めた車に戻り、熱いカップラーメンと冷えたビール。
この瞬間のために釣りをしているのかもしれない。
雨音と波の音が混ざり合う車中泊の夜。これもまた、釣りの一部だ。

朝マヅメの希望

夜明けとともに再開。
薄明の港で仕掛けを振ると、イワシ、サッパ、そして小メジナ。
ときおりフグの群れが邪魔をしてくるが、それもまた生命の証。
足元を覗くと、無数のフグの子供が海面に漂い、太陽の光を反射して銀色に輝いていた。

いただく楽しみ

小さなマイワシとアジを数匹持ち帰り、塩焼きにしていただいた。
アジは内臓を出して軽く塩を振り、マイワシはそのまま塩を振りグリルへ。
脂が滴り、香ばしい匂いが部屋に広がる。
ほんの少しの塩味と、釣れたての旨み。新鮮な魚は、やはり格別だ。
釣りの楽しみは、竿を置いたあとにも続いている。
車中泊の楽しみ方メモ
夜釣りは冷える。
そんなときは小型のレギュレーターストーブでお湯を沸かし、熱燗やインスタントラーメンを楽しむのが最高だ。
遠征の際は、地元の酒蔵でお酒を買うのもおすすめ。
釣り旅が、ちょっとした「土地の文化探訪」に変わる。

