ウミタナゴ(海タナゴ)– 春の海に舞う小さな光 –

春の訪れを告げる魚として知られる海タナゴは、穏やかな湾内や防波堤の際で群れをなして泳ぐ美しい魚。のべ竿で狙うと、ウキが小刻みに揺れ、柔らかく引く感触が心地よい。派手さはないが、繊細な釣り味と春らしい清々しさが魅力です。小型ながら体色は光を受けて銀や朱に輝き、見た目にも美しい。釣れた海タナゴは塩焼きや南蛮漬けで味わうと、淡白で上品な甘みが広がります。冬の寒さが緩む頃、穏やかな海に立ってこの魚を狙う時間は、春をいち早く感じる贅沢なひとときです。